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心の状態を安定させるために必要な【3つの脳内神経】と「セロトニン」の役割

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はじめに

 

前回は、セロトニンとセロトニンに影響を及ぼすエストロゲンとの関係についてまとめてみました。セロトニンを活性化する方法に入る前に、今回は人の心や行動に影響のあるその他の神経について、セロトニンとの関係とともに見ていきたいと思います。

 

 

「意欲の神経」ドーパミン

 

ドーパミンの働き

ドーパミンは、食欲や性欲など、生存本能に関わる「欲」を高める神経です。また、ドーパミンは目標を達成するときに書かせない「意欲」とも関わっており、別名「意欲の神経」と呼ばれています。私たちが意欲を持つと、ドーパミン神経が興奮し、“渇望したストレス状態”をつくります。自分が求めた結果として自分の内面からストレスが生じた状態です。この状態になると、ストレスがあったり、眠れなかったりしても、がんばれるようになります。皆さんも、好きなことに没頭しているときは、どんなに長い時間でも、あまり疲れを感じないことがあるかと思います。

 

自分が求めた結果としてのストレスなら、同じ時間の作業であっても、例えば胃が痛くなったり、うつ状態になったりと、病的なストレス状態にはならないのです。そして、目標が達成されると、よろこびや気持ちよさといった「快」を感じるようになっているそうです。私たちは、ドーパミン神経がなければ、こうした意欲も、食欲や性欲もなくなってしまいます。人が生きていく上でとても大切な神経なのです。

 

ドーパミン神経が暴走してしまうと?

ドーパミンが分泌され、「やりたい」という意欲が出て、目標を達成していくと、達成感で満たされ幸せを実感することができます。しかし、いつも目標を達成できるとは限りません。目標を達成できない状態が続き、心との折り合いがつかなくなると、「快」を求めてドーパミン神経が暴走し、依存症を引き起こすこともあるのだそうです。そのドーパミンの暴走を止めるのが、セロトニン神経です。ドーパミンに働きかけて誤作動を防止し、“平常心”を保つ働きをします。

 

「脳内危機管理センター」ノルアドレナリン神経

 

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ノルアドレナリンの働き

ドーパミンが、自分の内面から出るストレスと関わりがあるのに対して、外からのストレスと関係がある神経がノルアドレナリン神経です。「脳内危機管理センター」として、外から肉体的ストレスや精神的ストレスを受けると、脳内物質のノルアドレナリンを分泌し、脳に警報を出します。すると脳は大急ぎで心拍数を上げ、脂肪からエネルギーを放出し、筋肉がすぐに動ける状態にします。さらに、血圧や血糖値を上げたり、脳に不安を感じさせたりもします。

 

私たちは自分で意識しなくても、ノルアドレナリン神経が危機回避の準備をしてくれるのです。また、注意力や集中力を高めるのもノルアドレナリン神経の役割です。人が自分のみを守るために、とても重要な神経なのです。

 

ノルアドレナリン神経が暴走してしまうと?

外からのストレスが長く続くと、ノルアドレナリンの働きによって血圧や血糖値が上がったままとなり、高血圧や糖尿病になることもあります。また、うつ病などストレスをきっかけとした精神疾患になったりもするのです。さらに、ノルアドレナリン神経が暴走し、必要以上に危機感を煽るような情報が駆け巡ると、不安神経症やパニック障害を引き起こすことがあるといいます。

 

「平常心をつくり出す」セロトニン神経

 

ドーパミン神経もノルアドレナリン神経も、私たちにとって必要な神経ではあるものの、過剰に働いてしまうとさまざまな問題を起こしてしまいます。そこで、両者が適度に働くことをサポートしているのがセロトニン神経です。セロトニン神経は、ドーパミン神経やノルアドレナリン神経に働きかけ、過剰な興奮や不安を抑えて平常心を保つ役割を果たしています。その結果、意欲や集中力が高まるのとともに、心が落ち着いてリラックスすることができます。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの3つの脳内物質がバランスよく機能すると、心の状態を安定させることができるのです。

 

おわりに

 

脳全体の調子を整え、活動全般をコントロールする司令塔としての役割をもつセロトニン。同じく私たちの心や行動との関わりが深いドーパミンやノルアドレナリンの働きにも大きな影響を与えていることがわかりました。セロトニンを活性化させることの重要性をますます感じます。次回は、セロトニンを活性化させる方法について、見ていきたいと思います。

 

 

参考文献:女30代からの「ストレス」を上手に消す方法