しあわせを感じるとき。

しなやかに、マイペースに、自分らしく生きていく

【前編】「うつ」を経験した元リワークスタッフが考える「うつ」からの回復に必要なこと

f:id:feelhappynow:20190924234544j:plain

はじめに

 

「うつ状態」から回復するために必要なこととして、皆さんはどのようなことをイメージするでしょうか。今回は、自分自身の休職経験を振り返りながら、改めて「うつ」からの回復について必要なことを考えてみたいと思います。

 

なお、ここではあえて「うつ病」という表現はしていません。いまは「うつ病」で休職に至る人は少なく、抑うつ状態、不安障害、適応障害、自律神経失調症、双極性障害、発達障害など、さまざまな診断名がついています。それらに共通しているのが“うつ状態”であること。そこで、ここでは“「うつ」からの回復”と表現することにしました。

  

「うつ」からの回復に必要な7つのポイント

 

私が初めて休職し、長期間休んだのは社会人4年目のことでした。まだ「うつ」に対する職場としての理解や制度はなく、リワークなどもなかった頃です。7ヶ月間の休職を経て復職し、転職するまでの3年間、再発することなく過ごすことができました。

 

そういった自分自身の経験を振り返り、また“うつ病リワーク”のスタッフを経験して、「うつ」からの回復に必要だと思うことを挙げてみます。

 

  1. 休養と服薬
  2. 生活リズムの改善
  3. 外出や家事
  4. 軽い運動
  5. 疾患や薬についての理解
  6. 対人交流
  7. 自己分析

 

上記に挙げた7点は、私自身が休職中に行ったことでもあります。まだリワークもなく知識もない中、自分で必要だと思うことを考えて実践していました。その結果、7ヶ月間で復職し、その後も同じ会社で働き続けることができたのだと思います。

 

1.休養と服薬

休職に入ったばかりの頃は、まだ心身が疲れ切っている状態だと思います。まずは、ゆっくりと休むこと、そして心療内科や精神科に通院し、服薬することが必要です。時間をかければ、もしくは症状が軽ければ、服薬しなくても回復できることがあるかもしれません。しかし、うつ状態のときには脳内物質のバランスが崩れているといわれています。自分に合った薬を服用して脳内物質のバランスを調整しながら、次のステップに進むことで、早い回復が望めるのではないかと思います。薬の種類については、「疾患や薬についての理解」の項目で触れる予定です。

 

2.生活リズムの改善

心身の疲れがある程度とれてきたら、生活リズムを意識するようにします。ポイントは同じ時間に起き、同じ時間に食事をし、同じ時間に寝ることです。仕事をしていた頃と同じ時間にできることが理想ではありますが、はじめのうちは現実的な時間を設定するようにします。できれば手帳や生活リズム表を用意して、毎日の記録をつけるとよいでしょう。目標通りに実践できているかを確認し、どうすれば改善できるかを考えることができます。また、後で振り返ったときに、変化を視覚的に捉えることができるので便利です。

 

3.外出や家事

生活リズムを整え始める頃になると、日中の過ごし方が問題になります。以前、セロトニンを活性化させるためのポイントをまとめたことがありますが、夜の睡眠のためにも、日光を浴びることが大切です。はじめのうちは家の中の窓際で日の光を浴びても構いませんが、できれば毎日時間を決めて短時間でも外に出るようにしましょう。

 

また、生活リズムを安定させるために、家事に取り組むこともおすすめです。家にいる時間が長いと、どうしても横になったりしなくなってしまいます。そこで、家の中にいてできることを自分の日課にするのです。

 

私が休職に入った頃、自分の部屋がかなり散らかっていました。それを少しずつ片づけたり、洗濯したりするなど、できることから取り組んだ記憶があります。“きれいに整理する”ことで、頭の中もすっきりと整理されていきます。私の場合、料理に取り組むことができたのは、復職直前になってからです。メニューや材料を考え、マルチタスクをこなして何かを作るという行為は、ハードルの高いことでした。

 

(後編へつづく)